2014年3月22日土曜日

経済成長期においては、貿易収支が赤字になる 

日本の経済が貿易黒字によって成り立っていると考える経済論者は、昨今の貿易赤字を問題視しています。しかし、貿易統計を見ると、高度経済成長期においては貿易赤字失われた20年こそ貿易黒字だったことが分かります。もし貿易収支が日本の経済に影響すると考えるなら、貿易赤字こそが日本の経済成長にとって「善」ということになります。
実際のところは、国内経済が拡大することで、国内消費の拡大とともに輸入も拡大し、結果として貿易収支も赤字になると考える方が自然です。貿易黒字はその逆です。つまり、貿易収支とは国内経済の結果を反映したものであると言えます。

(おしまい)




1 件のコメント:

  1. 近年の中国は高成長でしたけど貿易黒字です。

    成長率と貿易収支の関係についての考え方は様々あると思います。

    世界的な貿易収支の不均衡について考察したhttp://www.nber.org/papers/w11996.pdf
    のような論文は、理論モデルを構築して
    (1)(外生的な)成長率が他国より高いは貿易黒字になる、
    (2)資本の取り分(これも外生)が他国より低い国は貿易黒字になる、
    と考えています。

    で、中国は(1)(2)がダブルに効いて大幅な貿易黒字。
    米国は(1)(2)とも中国と真逆で大幅な貿易赤字。

    日本は成長率が低いので(1)は貿易赤字要因だけど、
    (2)が効いて小幅な貿易黒字だった(上記論文執筆時点=2006年)。

    日本が貿易赤字化したのは、(2)の要素が効かなくなったのかもしれません。
    つまり資本の取り分が大きくなった、と。
    少し米国っぽくなったのかも。
    上記論文のモデルに基づいて考えるとそうなりそうです。

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